文化財保存の更に細かいところをいかに遺すか。小さいけれど大切な研究。

 株式会社桜技研には不定期にユニークな注文が舞い込む時が有ります。汚れてしまった大切なお人形等を傷つけずに綺麗にする洗浄剤や、海中の砂に潜む生物の巣穴を綺麗に模る樹脂素材等、一見すると「あまりにも細かい所過ぎて誰も見向きもしないし、気づきもしない」という内容の研究と開発です。
 そしてまた新たな素材の依頼が舞い込みました。
『文化財の石材コーティング処理剤』
 その名の通り石碑などの歴史的にも貴重な遺物に対してこれ以上の劣化や腐食を防ぐ為の処理剤の事です。社長はご依頼があった当日から黙々と開発・製造をこなし、あっという間にご依頼者様に品物を発送しておりました。


 正直、知識に乏しいただの事務スタッフからすれば「あまりにも内容がニッチ過ぎていまいちピンとこない」ものなどの開発がちょぼちょぼ入るので不思議な気分にもなりますが、この様な小さな事でも大切な研究・開発だと心を改め真面目に取り組むように気合を入れ直しました。
 社長が少し(いや、物凄く)変わっている所が社風にも顕わているのでしょうか。
 しかしながら、これも株式会社桜技研の長所だという事にしてスタッフ一同より一層細かい研究・開発を行っていきます。
 この様な不思議桜技研に、日々ご依頼をして下さる大切な方々に日々感謝しております。

 因みに、社長の研究室気温が4度しかないです。スタッフ事務の私、事務所に逃げます。