まだまだ寒いけれど、ミツバチさん活動するよ!【奨励給餌】

 暦の上では春なのですが、実際はまだまだ寒く冬の真っただ中です。その様な時期ですが、そろそろ巣箱の中でおしくらまんじゅうをしながら越冬しているミツバチ達を活気づける頃合いになりました。

 ミツバチ達は夏から秋にかけて溜めに溜めた蜜を少しずつ消費しながら群で協力し合って厳しい冬を耐えます。冬が蜂たちにとって厳しければ厳しい程、蜜の消費は増えていきます。蜜は命を繋ぎ止める大切なエネルギー源ですからミツバチにとって必要不可欠なものです。
 今年は1月に関東では珍しい程の大雪となり関東圏に住まう人間ですら震え上がるくらいでした。当然、本来西洋ミツバチの生息圏内では無いと言って良いぐらい寒い気温です。ミツバチには試練の冬となりました。
 そして、その様な中ですがミツバチ達には少し申し訳ないけれども一度巣箱を開けて中身を拝見し、『奨励給餌』をするタイミングになりました。『奨励給餌』とは群に蜜を追加で与えることで活気づかせて、女王蜂の産卵を促し、沢山産卵してもらい健勢を図るために行う給餌の事です。実はこの『奨励給餌』、中々決行するタイミングが難しいです。早すぎればミツバチ達は寒さで衰弱してしまいますし、遅ければ貯蜜がすっからかんになり全滅です。基本的に桜技研では大体立春の頃に行っていたのですが、今年は少し早めました。寒かったですし、蜜の消費も激しかろうと考えての事です。まだまだ朝はしっかり池の水が凍る程の寒さの中でしたが、少しの間ミツバチ達には我慢してもらい巣箱の蓋を開けました。
 結論から申し上げますと、早めて大正解でした。秋の間にしっかりと溜めていた蜜はほぼなくなっておりました。給餌が普段通りのタイミングで行っていたら全滅していたかもしれません。危ないところだったと社長はヒヤリとしたそうです。
 花の蜜とは違う人工の蜜ですが、社長の愛情こもった手作り蜜なので是非ミツバチ達にはこれを飲んで活気づいてほしいと祈ります。今年も美味しい蜂蜜を期待してます。秋のダニの猛攻にも耐え忍んでくれたミツバチ達に期待です。

 ✿今年も蜂蜜は直売所での販売を予定しております。また、準備が整い次第通信販売の方も行う予定です。